登山

【丹沢縦走】絶景パノラマルートと青ヶ岳山荘

今回は丹沢の主要な山々(檜洞丸蛭ヶ岳丹沢山塔ノ岳)をつなぐ、縦走路の紹介です。

1日目は西丹沢ビジターセンターから檜洞丸→青ヶ岳山荘
2日目は青ヶ岳山荘から蛭ヶ岳→丹沢山→塔ノ岳→大倉

という日程で行ってきました。

アルプスのような派手さはないですが、稜線上からは雄大な富士山が間近で見えますよ😀

コースレポと共に情報をまとめてみたので、丹沢登山に興味がある方の参考になれば嬉しいです!

自然災害等によりコース状況が変わる場合もありますので、登山の際は最新の情報をご確認下さい。

丹沢縦走 基本データ

今回の紹介する縦走コースは、丹沢主稜丹沢主脈をつなぐ全長21kmのコースです。
西丹沢VC→檜洞丸→青ヶ岳山荘(泊)→蛭ヶ岳→丹沢山→塔ノ岳→大倉

主稜と主脈、似ていますが以下のように定義されています。
主稜は蛭ヶ岳から檜洞丸、大室山、菰釣山、三国山と西へ伸びる尾根。
主脈は塔ノ岳、丹沢山、蛭が岳、姫次、焼山を南北で結ぶ尾根。

ちなみに塔ノ岳からヤビツ峠に伸びる尾根を表尾根といいます。

今回紹介する縦走路の主要な山の特徴は、以下の通りです。

檜洞丸

標高1601m:変わりゆく西丹沢の盟主

蛭ヶ岳

標高1672m:丹沢山地および神奈川県の最高峰

丹沢山

標高1567m:日本百名山に選ばれた穏やかな山容の山

塔ノ岳

標高1491m:交通の便がよく表丹沢入門に最適

どの山も富士山の眺めがよく、そして山頂付近に宿泊できる山小屋もあります。

もちろんこれらの山は日帰りでも十分楽しめますが、小屋泊すると首都圏の夜景や、富士山の朝焼けなどが見られます。

今回は西丹沢VCからスタートし、大倉をゴールとしましたが、その逆のコース設定も可能です

以下にそれぞれの登山口のメリット、デメリットを記載しました。

大倉側から登るメリット、デメリット:

  • 登山口(大倉)へのバスの本数が多い(渋沢駅からバスで15分)
  • 晴れてれば富士山を見ながら縦走できる
  • コース中間の山小屋に泊まれる(みやま山荘の夕食は豪華みたいです)
  • 下山口(西丹沢VC)からのバスの本数が少ない
  • 塔ノ岳への登り尾根が階段だらけでキツい

西丹沢VC側から登るメリット、デメリット:

  • 下山口(大倉)のバスの本数が多い
  • 裏丹沢や表尾根、相模湾を見ながら縦走できる(蛭からは右側に常に富士山)
  • 青ヶ岳山荘に泊まると、2日目の午前中は静かな山歩きができる
  • 登山口(西丹沢VC)までのアクセスが大変(新松田駅からバスで約1時間10分)
  • 塔ノ岳からの下山が階段だらけでキツい

個人的には2日目の行程が長くなりますが青ヶ岳山荘で泊り、太陽が明るい午前中に檜洞丸から丹沢山までを歩くのがおススメです。(普段から標準コースタイムに0.8かけたタイムで、長時間歩ける人なら大丈夫だと思います)

青ヶ岳山荘はこじんまりした築60年の山荘ですが、清潔感があり過ごしやすいです。

麓でとれた野菜を使った食事は美味しく、山での貴重な栄養源となりました。

コース全体図↓




丹沢縦走 コースレポート

1日目:西丹沢VC→檜洞丸→青ヶ岳山荘

コース詳細:【】内は通常コースタイム

  • 西丹沢VC(標高約540m)→【1:00】→ゴーラ沢出合(標高約740m)
  • ゴーラ沢出合→【1:00】→展望台(標高約1193m)
  • 展望台→【1:20】→ツツジ新道・石棚山稜分岐
  • ツツジ新道・石棚山稜分岐→【0:25】→檜洞丸(標高約1601m)
  • 檜洞丸(標高約1601m)→【0:02】→青ヶ岳山荘(標高約1561m)

1日目は小田急線新松田駅から8:25発の富士急湘南バスにのり、9:36に西丹沢VCに到着。(登山日は2020/10/30)

平日の金曜日だったので、バスは空いてました。

ビジターセンターで紅葉を眺めながら準備を整え、いざ出発。

林道を少し歩くと、つつじ新道の入り口があるので、ここから山道に入ります。

小さな沢から登山道をジグザクに登った後は、ゴーラ沢までほぼ平坦な道が続きます。

つつじ新道には何度か通ってますが、この区間が一番落ちつける好きなトレイルです。

ゴーラ沢に着いたら、石伝いにうまく渡渉して反対側へ。

河原の先にある、この階段を上がります。
登り始めは急ですが、それ以降は歩きやすい道に変わります。

平日なので静かな山歩きを満喫😀
のどかで癒される登山道です。

ブナ林もいろんな黄色を魅せてくれます。

大倉から登ると塔ノ岳までは階段だらけのコースになるので、こっちを選んで正解でした。

晩秋の登山道も味があっていいものですね😄

大室山方面が見えるベンチで一休みしたら、頂上までもう一息。
石棚方面のコースと合流し、木道を進めば頂上です。

この辺りから山頂までは、ブナ林の衰退が顕著で残念😢

木道が終ると、檜洞丸に到着です。
なにか違和感を感じるな、と思ったら砂利が敷かれたテント場みたいなエリアがいくつかできていました…

のちほど青ヶ岳山荘の小屋番さんに訪ねたところ、「県がぬかるみ防止や、土壌流出防止のために作った」とおっしゃっていました。

しかし檜洞丸の山頂には違和感ありありなので、他の登山者にも不評のようです😅

景色はというと、犬越路方面の階段を少し下った場所からの展望が最高でした!

犬越路と大室山方面↓

宮ヶ瀬湖方面↓

富士山方面↓
富士山は残念ながら雲に隠れてましたが、2日目の朝はバッチリでした。

頂上は広く、ベンチもいくつかあるので、昼休憩にちょうどいいです。

景色を堪能したら頂上へ戻り、今夜の宿の青ヶ岳山荘へ向かいます。




青ヶ岳山荘

青ヶ岳山荘は、檜洞丸の山頂から蛭ヶ岳方面へ2分ほど下ったところにあります。

青い屋根が特徴の通年営業の山小屋です。(宿泊は要予約

初代小屋番さんが大工さんと協力して建てた築60年の建物ですが、定期的にメンテナンスをしているようで、そこまで古く感じません。

小屋からは蛭ヶ岳丹沢山等の眺めがよく、夜は首都圏と相模湾の夜景が綺麗です。

現在は先代夫婦の娘さんが切盛りしていて、ロッジ風の小屋の中は清潔感を感じます。

小屋内は広く、土間には昔ながらの薪ストーブもあります。

石油ランプと宿泊者用の掘りこたつは、青ヶ岳山荘の名物です。
思いのほか深い掘りこたつなので、足を十分に伸ばせます。

また小屋の中は、宿泊者が過ごしやすいように以下の工夫がされていました。

  • ザック置き場の床を、忘れ物防止のため白色に塗装
  • コタツの座布団をなくし、百均のマットを敷いて座り心地を改善
  • 寝室布団はフカフカ

約1560mの山小屋でこの快適さは、相当な努力を感じます。

そして宿泊者には、コーヒー好きの小屋番さんがスペシャルコーヒーを煎れてくれます。

この日の宿泊者は私と妻の2人だけで、小屋番さんから小屋の歴史や、小さい時からみてきた山の変化のことを聞きました。

最近では自粛の影響で春は人が少なく、草木が元気だったことや、山道等の草をバランスよく食べて、剪定してくれる鹿が過度に撃たれて激減してることなど、人間にとっては良くても山にとっては迷惑なことが沢山あるんだなと、山で生活している人の言葉に考えさせられました。

夕食は麓の畑でお母さんが育てた野菜カレーです。
大根と、はやとうりが甘くて美味しいカレーでした。

食料、水は歩荷さんが担ぎ上げ、帰りはゴミをおろしてくれるので、山小屋での温かい食事はありがたみが違います。

消灯は20:30。寝室は2階にあり、山小屋の布団だと思えないほど快適なので、すぐに寝つけました💤

翌日は5時15分に起き、朝食前に山頂で朝焼けの富士山を拝んできました。
折り重なる山々の向こうに見えた富士山は、素晴らしいの一言です。(その他の写真は2日目の行程で紹介しています)

この日の朝ごはんは、熱々おでんでした。
よく煮込まれ、肌寒い朝にやさしい温かさです。

青ヶ岳山荘では、お昼用のお弁当の予約も可能です。

お弁当の中身は2日目の行程で紹介しています🍱

青ヶ岳山荘は、縦走中の疲れを癒してくれる丹沢のオアシスです。

ぜひ宿泊してみてくださいね😊

青ヶ岳山荘概要
アクセス:西丹沢自然教室から約3時間30分、蛭ヶ岳から約3時間30分
トイレ:県設置の公衆バイオトイレ(清潔感あります)、利用料100円
収容人員:35名
宿泊予約は3日前まで):朝夕食付宿泊8,500円、素泊まり6,500円(寒い季節は燃料費がプラス500円)
お弁当:中700円~大1,000円
携帯電波:auはたま~に入りました、ドコモはつながるそうです。

ちなみに日帰りでの小屋内休憩や野外卓の利用には、休憩料(周辺の環境保全のために使用)がかかります。
その他詳細は青ヶ岳山荘のHPをご覧下さい。



2日目:青ヶ岳山荘→蛭ヶ岳→丹沢山→塔ノ岳→大倉

コース詳細:【】内は通常コースタイム

  • 青ヶ岳山荘→【0:40】→金山谷乗越(標高約1232m)
  • 金山谷乗越→【1:10】→臼ヶ岳(標高約1460m)
  • 臼ヶ岳→【1:20】→蛭ヶ岳(標高約1672m)
  • 蛭ヶ岳→【0:50】→棚沢ノ頭(標高約1590m)
  • 棚沢ノ頭→【0:50】→丹沢山(標高約1567m)
  • 丹沢山→【0:20】→竜ヶ馬場(標高約1504m)
  • 竜ヶ馬場→【1:00】→塔ノ岳(標高約1491m)
  • 塔ノ岳→【1:05】→堀山の家(標高約950m)
  • 堀山の家→【1:15】→大倉(標高約290m)

2日目の朝は富士山を拝みに、檜洞丸の山頂へ行くことからスタート。

小屋を出るとちょうど太陽が上がり、今日歩くコースを照らしてくれました。

小屋の正面からは、真鶴半島大島までよく見えます。

山頂に到着し、犬越路方面に下りた場所から見る富士山は、控えめに言っても最高です!

こちらは犬越路方面、正面には大室山がそびえます。
写真には写ってませんが、南アルプス八ヶ岳筑波山などの眺望もありました。

景色を堪能した後は、小屋に戻って朝ごはんです。

朝食を食べ終わり、もろもろの準備を済ませ7時15分に出発。

今まで訪れた中でも断トツに過ごしやすい山小屋でした。
登山道から振り返り、青い屋根の青ヶ岳山荘に別れを告げます。

ここから蛭ヶ岳までは、起伏に富んだ山深さを感じるコースです。

金山谷乗越付近崩壊箇所もありましたが、きちんと整備されてるので安全に通れました

ベンチのある臼ヶ岳に到着すると、正面に蛭ヶ岳が望めます。

臼ヶ岳からはミカゲ沢ノ頭まで下り、そこから蛭ヶ岳まで約300mを一気に登ります。(奥に見えるのが蛭ヶ岳)

クサリなどもある急峻な登りですが、開けたところで振り返ると、今まで歩いた稜線が一望できます。
思わず見とれてしまう美しさです。

熊本沢へ切れ込む山容の向こうには、相模湾も見渡せました👍

急登が終わり、傾斜が緩んだら蛭ヶ岳の山頂です。

蛭ヶ岳には過去3回来てますが、こんな晴天の山頂は初めて😃
手に取るような景色が広がり、言うことなしです。

これから向かう稜線も大島もクッキリ見えます😁

こちらは蛭ヶ岳山荘。

山荘前からは宮ヶ瀬湖と、奥に首都圏の町並みが広がります。夜は夜景を楽しめそうですね。

ここからは丹沢山へ向かいます。

写真は鬼ヶ岩と言われる小ピーク。
クサリが出てきますが、使わなくても登れるレベルです。

鬼ヶ岩から振り返ると、富士山、檜洞丸、蛭ヶ岳の贅沢なコラボを楽しめます。

このあとは、気持ちの良い稜線歩きです。

丹沢山への最後の登りは、なかなか大変です。

登り終えると、みやま山荘に到着します。(利用料100円のトイレがあります)
この山荘は、夕食が豪華で有名なようですね。(南北の主脈縦走するには便利かも)

山荘から歩いて1分ほどの場所に、丹沢山の山頂石碑あります。
この山も富士の眺めが良く、多くの人でにぎわっていました。

ここでようやくお昼休憩。

青ヶ岳山荘特製のお弁当は、高野豆腐と大根がおかずの青菜ご飯でした。
青菜ご飯の塩気が登山中の体にちょうど良く、高野豆腐は冷めてもパクパク食べられる美味しさです。(手前が中サイズで奥が大サイズです)

充分に休んでから、塔ノ岳へ出発。

途中の竜ヶ馬場というスポットは、東側の展望が良く大山方面まで見渡せました。
ここもベンチがあるので、休憩するのに向いてます。

塔ノ岳まではよく整備され、歩きやすいですが、やっぱり最後の登りは一苦労です。

塔ノ岳に到着すると、100人ほどの人でにぎわっていました。

広い山頂には、立派な尊仏山荘もあります。

眺めはと言うと、富士山はもちろん、表尾根から大山までバッチリです😀

塔ノ岳からは大倉尾根を使用して、大倉まで下山します。

階段状のコースがずーっと続きますが、道中には風情を感じる箇所もあります。

たまにある平坦な道がありがたいです😅

山道が終わり、アスファルトの道に変われば大倉まであと少し。

ちょうど15時に大倉バス停に着き、無事下山完了です。
ここから渋沢駅までは、バスで約15分ほど。

2日間の疲れと充実感をのせ、帰路に就きました。

はじめての山小屋泊を経験した妻も満足してくれたようで一安心。

ちなみに周辺の温泉施設については、下記にまとめてあります😃

登山便利グッズ

Buff(バフ)はあると便利な高機能ヘッドウェアです。汗を素早く吸収し、尚且つ速乾性防臭機能もあります。デザイン性もよく、10通り以上のアレンジが可能です。


スノーピークの超軽量(178g)折りたたみ傘収納サイズも22cmと小型で、ザックに入れておけば、突然の雨にも安心


ジェットボイルフラッシュは、0.5リットルの水を約1分40秒沸騰させます。コーヒー用のお湯も、カップラーメン用のお湯も、あっという間に沸騰します。日帰りでもテント泊登山でも重宝する優れ物です。

 

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地図情報

25000図:丹沢縦走路 周辺図

登山口へのアクセス

西丹沢ビジターセンター

西丹沢ビジターセンターは檜洞丸、畦ヶ丸など西丹沢への登山拠点です。(登山届、自動販売機、トイレあり)

公共交通アクセス
小田急線新松田駅から富士急湘南バスにて終点(西丹沢ビジターセンター)で下車。(約1時間10分)

※グーグルマップやY!MAPで検索しても新松田駅から西丹沢ビジターセンターまでの経路は案内されませんでした、NAVITIMEの乗換ナビなら出てきます。
時刻表は富士急湘南バスのHPで確認するのが一番確実です。

マイカーアクセス
西丹沢ビジターセンター:約25台、無料。
ウェルキャンプ西丹沢:約100台、有料。(600円)

大倉

大倉は表丹沢の登山拠点で、県立秦野戸川公園内に秦野ビジターセンターがあります。(登山届、自動販売機、トイレあり)

公共交通アクセス
小田急線渋沢駅から神奈川中央交通バスにて終点(大倉)で下車。(約20分)
詳細は神奈川中央交通バスのHPで確認してください。

マイカーアクセス
秦野戸川公園内に下記駐車場がありますが、利用時間は8:00~21:00で有料です。
大倉駐車場:約150台駐車可。
水無駐車場:約75台駐車可。
諏訪丸駐車場:約77台駐車可。
詳細は秦野戸川公園のHPをご覧ください。

大倉有料駐車場:24時間営業、約40台駐車可。
平日:100円/60分、最大料金500円/休日:100円/30分、最大料金800円

温泉施設

名水はだの富士見の湯:【入館料】 平日800円・休日1000円(市外料金)
【営業時間】 10:00~22:00(最終受付21:30)

湯花楽 秦野店:【入館料】平日800円・休日900円
【営業時間】 9:00~25:00(最終受付24:30)

山北町立 中川温泉ぶなの湯:【入館料】2時間700円・1日1000円
【営業時間】 10:00~18:00(3月~11月の土・日・祝日は19時まで)
【定休日】毎週月曜日(祝日の場合は翌日)および12月28日~1月4日




まとめ

「絶景パノラマルートと青ヶ岳山荘」は、いかがでしたでしょうか?

3000m級の山にも劣らない絶景を眺めながらの稜線歩きは、何度も足を運びたくなる素晴らしいものでした。

今回の丹沢縦走のポイントをまとめると、こんな感じです。

  • 縦走路から目に入る富士山や丹沢山塊が見事
  • 個性的な山小屋もあるので宿泊縦走も安心
  • 丹沢山より北側や西側のエリアは静かで深山の装い

日帰りでも楽しめる山がたくさんあるので、心豊かな時間を過ごしに訪れてみてはいかがでしょう😃

それでは、最後までご覧頂きありがとうございました!

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ウエッキー
ランニングと山が好きな人

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