今日は見所満載の百名山、那須岳(茶臼岳、朝日岳、三本槍岳)の紹介です。
この山のよさは駐車場から1時間程登るだけで、壮大な景色に出会えるところ。
変化に富んだ多彩なコースは退屈しらずで、空中散歩のような稜線歩きを楽しめます!
そんな那須岳の主要ピークを結ぶコースをまとめてみたので、ぜひご覧下さい。
那須岳(茶臼岳・朝日岳・三本槍岳)基本データ
那須岳は那須連山の総称で一般的には茶臼岳、朝日岳、三本槍岳を那須岳と呼ぶそうです。
百名山にも選ばれていて、それぞれの山で特徴が異なります。
茶臼岳は岩石ゴロゴロの山容で、牛ヶ首付近では噴気孔から噴煙が上がるのを間近で観察でき、活火山の迫力を感じられます。
朝日岳は岩場やガレ場が多く、岩稜帯を越えた先の頂上からは茶臼岳の壮大な姿を拝めます。
三本槍岳は鋭そうなイメージですが、比較的なだらかな山容で頂上も広いです。
登山道も低木で覆われ、荒々しい茶臼岳や朝日岳に比べると安心して歩けます。
ちなみに三本槍岳の由来は昔、会津藩、白川藩、黒羽藩の3藩が領地確認のために頂上に槍を立てたことが元になってるそうです。
シーズン中は付近の駐車場が大混雑し、朝7時には満車状態になるので、事前に那須町のHPで情報を調べるなど注意が必要です。
那須高原渋滞情報公式ツイッターでも駐車場の混み具合がわかります。
標高 | 茶臼岳(1,915m) 朝日岳(1,896m) 三本槍岳(1,917m) |
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所在地 | 栃木県・福島県 |
エリア | 那須連峰 |
登山適期 | 5月後半から10月後半 |
新緑 | 5月後半から6月前半 |
紅葉 | 10月前半から10月中旬 |
那須岳(茶臼岳・朝日岳・三本槍岳)コースデータ
コースデータ詳細:【】内は通常コースタイム
- 大丸駐車場(標高約1260m)→【1:20】→峰の茶屋跡避難小屋(標高約1720m)
- 峰の茶屋跡→【0:45】→朝日岳(標高約1896m)
- 朝日岳→【1:15】→三本槍岳(標高約1916m)
- 三本槍岳→【1:30】→峰の茶屋跡→【0:25】→牛ヶ首(標高約1730m)
- 牛ヶ首→【0:20】→ロープウェイ山頂駅*トイレあり(標高約1690m)
- ロープウェイ山頂駅→【0:40】→茶臼岳(標高約1915m)→【0:30】→峰の茶屋跡
- 峰の茶屋跡→【0:55】→大丸駐車場
また栃木県が作成した山のグレーディング表には那須岳の難易度が記載されています。
詳しくは栃木 山のグレーディングをご覧下さい。
【山の本厳選30冊】山好きに読んでもらいたいオススメ本を「カテゴリー別」に紹介します!
コースレポート
紅葉が色づきはじめた2020/10/03のコースレポートです。
この日は6時55分に大丸駐車場に到着。
すでに8割ほど車が駐められていました。
大丸駐車場から20分ほど登ると、峠の茶屋駐車場に着きます。
ここはすでに満車で、係員が車を誘導してました。
シーズン中は登山指導所が開いてます。
鳥居をくぐり、登山スタート!
しばらくは整備された登山道を歩きます。
鳥居をくぐってから20分くらいで空が開け、朝日岳が目の前に飛び込んできます。
峰の茶屋跡避難小屋まで歩けば、どっしりした茶臼岳がよく見えます。
避難小屋付近は、強風で有名です。
小休止の後は、朝日岳へ。
避難小屋の北側には剣が峰というピークがありますが、右側の巻き道を進みます。(冬山では巻き道は埋もれて通れないので、剣が峰を越えていきます)
ここから先は岩場が続きますが、きちんと整備されているので、丁寧に進めば問題ありません。
人が多い場合は、譲り合って進みましょう。
岩場を越えると朝日岳の肩にたどり着きます。
ここは広場のようになっていて、多くの人が休憩していました。
肩の広場から朝日岳までは10分ほどです。
頂上は狭いですが、眺めは最高!
南側には茶臼岳がそびえ、那須火山群の盟主としてふさわしい山容でした。
朝日岳の後は、三本槍岳へ。
途中の小ピークで振り返ると、朝日岳と茶臼岳が仲良く並んでいます。
紅葉の名所、清水平では紅葉がはじまってました。
奥に見えるのが三本槍岳です。
三本槍岳付近もいい感じに色づいています。
あたりの登山道はトンネルのような感じで、なぜかワクワクしてしまいますw
山頂直下まで来たら、あともうひと頑張り。
この日は残念ながら少しガスってましたが、晴れの日は南会津や日光方面の眺望がよいですよ😀
ここからも茶臼岳の存在感が際立ちますね。
三本槍岳の頂上は広く、休憩されてる方がたくさんいました。
この後は、今来た道を避難小屋まで戻り、そこから牛ヶ首へ。
牛ヶ首まではアップダウンがなく、茶臼岳の中腹を横切ります。
硫黄臭がしてきたら無間地獄という名所に到着です。
周辺には硫黄の結晶が無数にあり、活火山特有の風景に圧倒されます。
ちなみに最後に噴火したのは明治14年(1881)だそうです。
牛ヶ首からの頂上付近のアングルも圧巻!
ここから下は姥ヶ平といって紅葉の名所のようですが、この日はまだまだでした。
牛ヶ首からはロープウェイ駅(トイレあり)方面に進み、ロープウェイ側の登山道と合流したら、そこから頂上を目指します。
始めはザラザラとした砂礫が続き、徐々に岩石に変わっていきます。
登りが急になると山頂が近い証拠、鳥居が見えてきたら山頂です。
茶臼岳の頂上には那須岳神社の祠があり、周囲からは日光や会津方面をグルリと見渡せます。
ロープウェイ駅から登れば40分ほどでこの絶景に出会えるので、登山初心者の方にもオススメです。
景色を楽しんだ後は、火口を囲うお鉢を通り、峰の茶屋跡避難小屋経由で下山しました。
下山後は、大丸駐車場そばの大丸温泉で入浴♨
温泉の泉質がいいのも那須岳の魅力の一つですね。
次から次へと飛び込んでくる雄大な景色に癒された1日でした😀
登山便利グッズ
ビクトリノックスは小さな工具箱と言われ、もしもの時に役立ちます。ナイフは食材のカットに利用でき、ハサミは細かい袋を切ったりする時に便利です。山以外の非常時にも役立つので、持っているだけで心強いアイテムです。
スノーピークの超軽量(178g)折りたたみ傘。収納サイズも22cmと小型で、ザックに入れておけば、突然の雨にも安心。
ジェットボイルフラッシュは、0.5リットルの水を約1分40秒で沸騰させます。コーヒー用のお湯も、カップラーメン用のお湯も、あっという間に沸騰します。日帰りでもテント泊登山でも重宝する優れ物です。
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地図情報
那須岳登山口へのアクセス
マイカーアクセス
シーズン中は駐車場が激混みなので、要注意です。
駐車場の混み具合は、那須高原渋滞情報公式ツイッターの情報が正確です。
県営大丸駐車場:無料
・第一駐車場、普通車57台、大型バス3台、トイレの裏側に約20台
・第二駐車場、普通車30台
24時間駐車可能、トイレあり。
那須ロープウェイ駐車場:普通車150台
※奥那須渋滞対策に伴う駐車場施錠のお知らせ
施錠実施期間:2020年9月26日~10月18日の土日祝
施錠実施時間:17:30頃~翌 8:15
夏の登山シーズンや紅葉シーズンは渋滞対策のため、駐車所を施錠しているようです。
開放され次第、駐車可能です。(開放時間はその日の営業時間によって変動)
詳しくは那須ロープウェイのHPを確認してください。
峠の茶屋駐車場:普通車160台、大型バス7台
24時間駐車可能、トイレあり。
那須岳の登山口に1番近い駐車場なので、シーズン中は午前5時頃に満車になるようです。
車中泊しないと駐められないかも?
大丸温泉より先は12月から4月上旬まで冬期通行止めになります。
冬山登山の際は大丸駐車場からのアクセスになります。冬期は空いてますw
公共交通アクセス
新幹線:
那須塩原駅→関東バス 那須線乗車→那須ロープウェイで下車(約70分)
東北本線:
黒磯駅下車→関東バス 那須線乗車→那須ロープウェイで下車(約60分)
高速バス:
バスタ新宿→那須温泉まで高速バス、そこから関東バスに乗り換えて→那須ロープウェイで下車。
※関東バス・高速バスの運賃、時間などは関東自動車にて確認ください。
温泉施設
那須大丸ガーデン:利用料630円
【営業時間】 7:00~17:00(冬期 8:00~17:00)年中無休
旅館ニューおおたか:利用料700円
旅館ですが日帰り入浴も出来ます。泊まり客優先です。
洗い場は2箇所だけですが、お湯はいいです。
那須温泉 鹿の湯:【入館料】 500円
【営業時間】 8:00~18:00(最終受付け17:30)年中無休
ロッカー利用料 大型 200円 / 小型 100円
まとめ
那須岳の登山コースレポは、いかがでしたでしょうか?
個人的には、峰の茶屋付近から見た蒸気をあげた茶臼岳が、ダイナミックで印象的でした😲
那須岳登山のポイントをまとめると、こんな感じです。
- 茶臼岳、朝日岳、三本槍岳はそれぞれ個性的な山で、展望は文句なし
- 変化に富んだ多彩なコースは登山初心者から上級者まで楽しめる
- 新緑や紅葉シーズンは駐車場が大混雑するので、那須町の情報、那須高原渋滞情報公式ツイッター、那須ロープウェイ駐車場などの情報確認が必要
シーズンオフの静かな那須岳もオススメですので、ぜひ訪れてみてください😃
この記事が充実した山行のきっかけになれば、嬉しいです。
最後までご覧頂きありがとうございました!