この記事では、大容量で使いやすいノースフェイスのトレランザック「TR Rocket(ティーアール ロケット)」の特徴を、写真付きでレビューしていきます。
- 荷物がたくさん入るトレランザックが欲しい
- 通勤ランにピッタリなザックが欲しい
- ノースフェイスのTR Rocketの使い勝手が知りたい
という、大型トレランザックをお探しの方に役立つ内容となっています。
トレランザックは容量の小さなものが多く、大容量で使いやすいザックはなかなか見つからないですよね。
わたし自身も、通勤ランやトレランなどで使える大型ザックが欲しかったので、都内各所のお店に足を運び、さまざまなザックを試着してきました。
その結果、たどり着いたのがノースフェイスの「TR Rocket」です。
TR Rocketの特徴は、次の通り。
- 荷物がたくさん入る
- 収納ポケットが豊富
- 洗濯してもすぐ乾く
- 体にしっかりフィットする
- おしゃれでカッコよく見栄えもいい
これらの特徴を写真付きで紹介していきます。
また良いところだけではなくマイナス面も紹介していますので、大型のトレランザック選びで悩まれている方の参考になれば嬉しく思います。
※2023/12/12追記
TR Rocketのスタビライザーコードが切れかかってしまったので、修理に出しました。
記事としてまとめましたので、TR rocketの購入を考えている方は、ぜひご覧ください。
ノースフェイス TR Rocketの基本スペック
TRシリーズはノースフェイスのトレランザックの代表モデル。
その中でも「TR Rocket(ティーアールロケット)」は、日帰り登山にも使える大容量サイズです。
長距離のトレランレースで使用すること前提に作られているため、
- 豊富な収納ポケット
- 軽量で耐久性のある生地
- 走りを邪魔しないデザイン
など、ランナーにとって必要な機能が全て揃っています。
基本スペックは以下の通り。
商品名 | TR Rocket |
カラー | ブラック、ティングレー、シェイディーブルー |
サイズ | M、L(ユニセックス) |
本体寸法 | M / 着丈44×身幅38×裾幅33.5cm L / 着丈46×身幅41×裾幅36.5cm |
重量 | M / 約420g、L / 約455g |
容量 | M / 15L、L / 16.5L |
ノースフェイスの最新の技術が使用されているため、使い込むたびにその良さがわかり、愛着がわくザックです。
また使用場面も山に限らず、帰宅ランや銭湯ランなどにも使えます。
ここからは、そのTR Rocketの特徴を写真付きで紹介していきます。
TR Rocketの収納力
TR Rocketの最大の特徴は、収納スペースの多さ。
メインスペースの容量はMサイズで15L、Lサイズで16.5Lです(写真はLサイズ)。外側の収納ポケットを含めるとそれ以上の容量が入ります。
主な収納スペースは次の通り。
- メインスペース
- ハイドレーションスペース
- 10箇所の収納ポケット
- コンプレッション用バンジーコード(両サイド)
パンパンに詰め込んでもスマートな形状を維持してくれるので、走っていても荷物がブレません。
TR Rocketの収納スペースには細かな特徴があるので、1つづつ見ていきましょう。
メインスペース
メインスペースの開口部はロールトップ式と呼ばれ、荷物の容量に応じて形状を調整することができます。
荷物が多い時:
荷物が少ない時:
ちなみに荷物が少ない時の写真の中には、日帰り登山で必要な以下の装備を入れてあります。
レインウェア上下、防寒着、ツエルト、ヘッドライト、ジェットボイル、ハイドレーション1.5L、救急セットなど
ハイドレーションスペース
ハイドレーションスペースは横幅22cm、縦30cm。
2.0Lまでのハイドレーションならスッポリ収まります。ハイドレーションを引っかけるフックはマジックテープ式なので、どんなメーカーのものでもOK。1つ不満があるとすれば、チューブの飲み口をストラップに固定するアタッチメントがないこと。
わたしは他のザックのアタッチメントを代用していますが、写真のように飲み口をチェストストラップに引っかけて使うのがよいでしょう。
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収納ポケット
収納ポケットは全部で10箇所。
その中でも伸縮性のあるストレッチポケットは8箇所で採用されています。
前面下部のストレッチポケット(①/②)はかなり大きく、行動食やランニンググローブ、ハンドタオルまで、手のひらサイズのものなら何でも入ります。
また①のポケットの内部には、ホイッスル付きのファスナーポケット(③)、②のポケットの内部には、滑り止めがついたスマホ用の収納スペースがあります。前面上部のストレッチポケット(④/⑤)は左右同じ形状をしており、500mlのペットボトルがすっぽり収まる大きさです。他にも細身のソフトボトルやサングラスなども収納できます。
腰回りには左右に2箇所のポケット(⑥/⑦)があります。ここにはエナジージェルや、行動食のゴミを入れたりするのに便利です。
メインスペースの内部には、貴重品入れにピッタリなメッシュポケット(⑧)。ザック前面の大型のポケット(⑨)は、大きめの荷物をササッと出し入れできます。
その下部には左右からアクセス可能なストレッチポケット(⑩)があり、
- 大きめのドリンクボトル
- トレッキングポール
- かさばるジャケット類
などの収納が可能です。
トレッキングポールは、以下のようにバンジーコードを使って収納します。またサイドポケットのそばには、カラビナなどを引っかけられるワッカもあります。
以上、TR Rocketの収納ポケットの紹介でした。
豊富なポケットのおかげで、アクティビティ中はザックを降ろすことがほとんどありません。
スマホの出し入れもストレスなくできるので、便利で使いやすいザックです。
TR Rocketのフィット感
TR Rocketのもう1つのウリは、体とザックとのフィット感です。
体のラインに密着するように作られているため、荷物をたくさん入れてもスマートな形状を維持できます。腕をふってもザックに干渉することはありません。
ザックの背面下部には、密着性を高めるための滑り止めがついています。正面にある3本のチェストストラップは、体とザックのフィット感を高めてくれます。1番上のストラップの根元は取り外しできるので、自分に合う高さにカスタマイズ可能です。
また右肩口にあるポッチ(A)を押しながらコードを引くと、ザックを背負ったまま体に密着させることができます。わたしは過去にいろいろなメーカーのトレランザックを背負ってきましたが、TR Rocketのフィット感、ホールド感が1番でした。
荷物の揺れを感じないので、長時間のアクティビティでも疲れが溜まりません。
ザックを背負っているという感覚よりも、ベストを着ているという感覚です。
TR Rocketの素材とサイズ感
素材は耐久性と軽さを両立した100デニールナイロンを使用。
本体表面の生地は丈夫なので、スレても傷になりにくく、泥汚れもすぐ落ちます。
背面や肩周りは軽量メッシュを使用しており、通気性と防臭効果を兼ね備えています。
前面に1箇所、背面に3箇所あるリフレークターロゴは、暗い夜道で車や自転車から身を守ってくれます。サイズはMとLの2サイズ。
わたしは177cmの66kgの標準体型ですが、Mサイズではちょっとキツく、Lサイズでは少し余裕がありました。
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TR Rocketの洗い方
ここではTR Rocketの洗い方を紹介します。
TR Rocketは洗濯のしやすさも特徴の1つ。
わたしは帰宅ランでもTR Rocketを使用しており、走り終わったあとは毎回洗濯しています。
まず、洗濯機で洗うと脱水時に生地が痛みやすいため、おすすめしません。
少し面倒ですが、バケツに洗剤とザックを入れて、手でジャブジャブ洗っています。
お風呂のついでにパパッとできるので、特に手間は感じません。
軽く水を切って、写真のようにハンガーにかければ終了です。
冬の気温が低い時期(10度以下)を除けば、外干しでも翌日には乾いています。
もし、外干しで乾きにくそうであれば、暖房の効いた部屋に置いておくと良いでしょう。
洗濯から乾燥まで手間がかからないため、清潔な状態をキープしたい人におすすめのザックです。
TR Rocketのマイナス面
ここまでTR Rocketの魅力や使いやすさを紹介してきましたが、実際に使用して感じたマイナス面が2つあります。
1つ目は「背面からザック内部に汗が浸透する」こと。
通気性があるザックなのでしょうがないことですが、あらかじめ対策をしておかないと中の荷物が汗で濡れてしまいます。
おすすめの対策方法は、防水のスタッフバックか、大きめのゴミ袋に荷物を入れること。
そうすることで、荷物を自らの汗から守ることができます。
2つ目は登山用ザックのように、「肩周りをベルトで調節する機能がない」こと。
調整ポイントはチェストストラップと写真の伸縮箇所(A)だけで、肩周りの生地は固定されています。そのため、体がふくよかな人やボディビルダー体型の人のように胸板や肩周りが大きい人には向きません。
わかりやすくいうと、標準体型やランナー体型の人向け用のベストのようなザックです。
この2つのマイナス面に問題がなければ、TR Rocketはあなたのアクティビティの良き相棒になってくれるでしょう。
TR Rocketを修理に出してみました
ここではTR Rocketを修理に出してから戻ってくるまでの一連の流れをまとめてあります。
まずTR Rocketのどこがダメになったかというと、ザックと体を密着させ、荷物の揺れを防いでくれるスタビライザーコード。
バックを背負って走る時は常にテンションがかかるので、このようにコードが切れそうになってしまいました。私はTR Rocketを購入してから1年間、通勤ラン用として週5で使っています。
普通の人より使用頻度が高いため、劣化も早いです。
週末に使うだけなら、2、3年は持つでしょう。
スタビライザーコードは使い勝手は便利ですが、耐久性が弱いのが弱点です。
購入する前からこのコードの耐久性に不安がありましたが、ノースフェイスはお値段が高い分、アフターケアもしっかりしているので、そこを信用して買いました。
修理に出すのは簡単、最寄りのノースフェイス正規店に持っていくだけ。
脇の下部分のほつれの修理もお願いしたところ、なんと無料で直してくれました。修理代金はコード代の550円(税込)。
ほつれ修理も含んで550円ならリーズナブルなお値段ではないでしょうか?
私の場合は、預けてから1週間ほどで修理完了の連絡を受けました。
修理から戻ってくると、新品同様に復活。脇の下のほつれもバッチリです。
TR Rocketのスタビライザーコードは軽量化と使い勝手のために、多少耐久性が弱いのが難点ですが、アフターケアがしっかりしており、簡単に元通りになるので、安心して使えます。
ドロップコードの他には目立った劣化はありません。
週5で使用し洗濯しているのに素材が良いのか、ほぼ新品同様の見た目です。
TR Rocketは使いやすさと走りやすさを兼ね備えたザックなので、トータル的に考えると、とてもお得です。
あなたのよき相棒になってくれるはずなので、ぜひ試してみてください。
大型トレランザックおすすめ3選
ここではTR Rocketのライバルザックを紹介します。
あなたにぴったりなザックをみつけて、山でも街でも思う存分ランを楽しんでください。
商品名 | ラッシュ30 | XA 25 | TR Rocket |
メーカー | パーゴワークス | サロモン | ノースフェイス |
サイズ | 53X26X23cm | S/M、M/L | M、L |
重量 | 690g | 443g | M/約420g L/約455g |
容量 | 30L | 25L | M/15L L/16.5L |
走りやすさ | △ | ◯ | ◎ |
洗濯のしやすさ | △ | ◯ | ◎ |
腰ベルト | あり | あり | なし |
通勤ランでのスーツ収納 | ◯ | ✖️ | ✖️ |
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