今回は奥多摩三山の一つ、御前山の紹介です。
奥多摩主脈縦走路にあるので、さまざまなアプローチができ、初心者から健脚者まで楽しめます。
コースは奥多摩湖から出発し、御前山、鋸尾根を経て奥多摩駅に下山するコースです。
今回はブナ林の紅葉を期待して登りましたが、少しフライングでした😅
標高は1405mと高くはないですが、季節ごとに植物の変化を楽しめる人気のお山です。
春先に咲くカタクリで有名で、花の百名山にも選出されています。
登山情報を簡単にまとめてみたので、奥多摩の山に興味ある方は是非ご覧下さい。
御前山 基本データ
御前山は、大岳山と三頭山と共に奥多摩三山の一つとして有名なお山です。
名前の由来は山の形状が「神供する御膳の飯を盛った様」からその名がついたようです。
山頂は北側しか開けてませんが、雲取山や鷹ノ巣山方面の展望が開けています。
奥多摩主脈縦走路上にあるため、登山口・下山口のアプローチが豊富で、いろいろなプランを立てられます。(今回は奥多摩湖からの案内がメインですが、五日市側からもアクセスできます)
健脚者であれば、三頭山から大岳山、御岳山と日帰り縦走も可能です。
標高 | 1405m |
---|---|
所在地 | 東京都 |
エリア | 奥多摩山域 |
登山適期 | 4月から11月後半 |
また、御前山はカタクリの花でも有名で、4月下旬から5月上旬にかけて山頂一帯で見られます。
ちなみにカタクリとはこのような花です。
御前山 コースデータ
コースデータ詳細:【】内は通常コースタイム
- 奥多摩湖バス停(標高約540m)→【1:30】→サス沢山(標高約940m)
- サス沢山→【1:15】惣岳山(標高約1348m)
- 惣岳山→【0:20】→御前山(標高約1405m)
- 御前山→【1:10】→大ダワ*トイレあり(標高約990m)
- 大ダワ→【0:15】→鋸尾根分岐(標高約1080m)
- 鋸尾根分岐→【1:40】→愛宕山公園入口(標高約330m)
通常コースタイム:約6時間10分(休憩含まず)
コースレポート
最近、都心もめっきり寒くなったので、奥多摩はそろそろ色づいてるかな?と思い、ブナの森で有名な御前山へ。(登山日は20/10/18)
奥多摩駅は登山者でにぎわい、奥多摩湖までのバスも増便が出てました。
ちょうど駅には、奥多摩周辺のトイレをキレイにしてくれる、クリーンキーパー車が来ていました。
奥多摩のトイレがキレイなのはこの人達のおかげです😊
奥多摩湖でバスを降りると、ちょうど太陽が顔をのぞかせ、湖畔を照らしてくれました。
小河内ダムを渡り、突き当たりを左へ進むと大ブナ尾根コースの登山口です。
サス沢山までは、のっけから急登が続き、いい準備運動になりましたw
スタートから約400mほど登ると、サス沢山に到着。
ここには奥多摩湖が一望できる展望台があり、ここまで頑張ったご褒美をもらえます😀
ここから先も急登が続きますが、ブナ林に癒されながら一歩一歩前へ。
マイナスイオンを肌で感じる尾根道です。
紅葉を期待してましたが、「まぁいいか」と思えるくらい、鮮やかな緑に囲まれていました。
また、登山道には山栗が大量に落ちていました🌰
帰宅後に調べてみると、この時期は山栗を目当てに登る人もいるそうです。(山栗は小さいけど甘いみたいです)
最後の急登を登ると、惣岳山(そうがくさん)に到着。
展望はありませんが、ベンチがあるので一休みできます。
ここからは穏やかな道に変わり、御前山までは10分ほどです。
御前山に到着すると、以前訪れた頃より、山頂標識が立派になっていました。
広い山頂にはベンチが沢山あり、お昼休憩にちょうどいいです。
南側は雑木林で展望はありません。
北側は雲取山や鷹ノ巣山方面が一望できますが、この日は雲に隠れていました。。
お昼を食べたら、下山開始。
まずは大ダワまで行き、そこから鋸尾根経由で奥多摩駅に向かいます。
大ダワまでは、緩やかな道を下ります。
この道は奥多摩主脈縦走路の区間でもあり、全体的に歩きやすいです。
大ダワは林道と交差する場所にあり、公衆トイレもあります。
ここから鋸尾根に向かうため、林道先の登山道に入ります。
一踏ん張りして尾根道へ合流したら後は下るだけ。
鋸尾根は変化に富んだルートで、登りに使うには大変ですが、下りは奥多摩の山々を見ながら気分良く歩けます。
この尾根の展望スポットは、3mくらいのクサリ場があるこの岩場。
六ッ石山や石尾根など、穏やかな山稜が見渡せます。
ちなみにクサリ場はこんな感じですが、巻くルートもあります。
木立に囲まれた急坂をひらすら下ると、愛宕神社に到着です。
この場所はまだまだ山の中ですが、こんな立派な五重の塔まであります。
そしてこの先には、この尾根の一番の難所である187段の石段が待ち構えています。
かなり急な石段なので、手すりを掴んで下りたほうが安全です。
石段をクリアすると普通の山道に戻り、しばらく進むと愛宕山神社の登山口に到着します。
多摩川を渡り、奥多摩駅まで歩けばゴールです。
何度も足を運んでいるコースですが、やっぱり深い緑に囲まれた山歩きはいいものですね。
色鮮やかな景色はおあずけでしたが、ブナの森に癒された1日でした😃
登山便利グッズ
Buff(バフ)はあると便利な高機能ヘッドウェアです。汗を素早く吸収し、尚且つ速乾性や防臭機能もあります。デザイン性もよく、10通り以上のアレンジが可能です。
スノーピークの超軽量(178g)折りたたみ傘。収納サイズも22cmと小型で、ザックに入れておけば、突然の雨にも安心。
ジェットボイルフラッシュは、0.5リットルの水を約1分40秒で沸騰させます。コーヒー用のお湯も、カップラーメン用のお湯も、あっという間に沸騰します。日帰りでもテント泊登山でも重宝する優れ物です。
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地図情報
御前山登山口へのアクセス
マイカーアクセス
小川内ダムから
水根駐車場:約50台(無料)
24時間駐車可能、トイレなし。
昔はトイレがありましたが、20/10/18に訪れた際は老朽化で撤去されたのか、ありませんでした。
ダム方面に5分歩けば、トイレがあります。
六ツ石山、鷹ノ巣山登山にも便利です。
奥多摩湖ダムサイトパーキング:普通車65台、大型7台(無料)
24時間駐車可能、トイレあり。
栃寄から
栃寄観光用駐車場 :約40台
24時間駐車可能、トイレなし。
公共交通アクセス
小川内ダムから
奥多摩湖バス停:奥多摩駅からバスで約15分。
栃寄から
境橋バス停:奥多摩駅からバスで約6分。
温泉施設
奥多摩温泉 もえぎの湯:利用料630円
【営業時間】
・4月~11月 10:00~20:00(最終受付け19:00)
・12月~3月 10:00~19:00(最終受付け18:00)
定休日/月曜日※月曜日が祝日の場合は翌日
玉翠荘:利用料800円
河辺温泉 梅の湯 (スーパー銭湯):利用料880円
奥多摩駅から離れていますが、中は広くて過ごしやすいです。
【営業時間】10:00~23:30(最終受付け19:00)【定休日】第3水曜日
まとめ
御前山のコースレポは、いかがでしたでしょうか?
紅葉を求めて訪れた御前山でしたが、鮮やかな緑に囲まれた登山道にすっかり癒されてしまいました🙂
今回のポイントをまとめるとこんな感じです。
・ブナやミズナラなど植生豊かで、季節ごとに植物の変化を楽しめる
・眺望はそれほどないが森林浴にはもってこい(石尾根方面は開けてます)
・奥多摩主脈縦走路にあるので、登山コースも豊富
大ブナ尾根の急坂は苦労しましたが、その後の樹林歩きでは新鮮な空気が体に行きわたり、日頃のストレスが吹き飛びました!
森林セラピー目的で訪れるのもいいかもしれませんね😀
それでは、最後までご覧頂きありがとうございました!