お酒をやめると、さまざまなメリットがあります。
しかし、最初のうちはその効果をうまく実感できないことも…
実際、わたしも「ダイエット」や「よく眠れる」といった効果を期待しましたが、すぐには結果が現れませんでした。
その原因は「長年の飲酒習慣」や「お酒をやめた離脱症状」によるストレス。
しかし、諦めずに断酒・禁酒を継続していけばそのストレスが自然となくなり、体が喜ぶ効果を実感できます。
この記事では自身の経験をもとに「お酒をやめてもすぐに効果が出なかった体の変化3選」を紹介していきます。
お酒をやめても期待した効果が現れないと悩む人の励みになれば、嬉しいです😌
約20年間の大量飲酒を反省し、2020/9/25から断酒を継続中のランと登山が好きな人
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お酒をやめてもすぐに効果が出なかった体の変化3選
睡眠の質
「お酒をやめると睡眠の質が向上する」とよく言われますが、わたしの場合、半年くらいは「爽快な目覚め」というのを感じませんでした。
その理由として思い当たるのが、「お酒に代わる飲み物」の飲み過ぎです。
お酒をやめて約2ヶ月間は、毎晩350mlのノンアルビールを4缶、飲んでいました。
その頃は、とにかくノンアルビールを飲んでいないと、禁断症状のストレスを乗り越えることができなかったからです。
当然、夜中にトイレに行く回数も増え、一晩に3、4回は起きることに…
そのため、お酒をやめても熟睡できず、頭と体の疲れが取れない状況が生まれてしまったというわけです。
その状況が変わったのは、ノンアルビールだと「お酒を飲んでいる」と脳を錯覚させてしまい「いつまで経っても精神的に楽にならない」と気づいた時からでした。
それからは、徐々に体に無害な飲み物である
- 無糖の炭酸水
- ノンカフェインのコーヒー・紅茶
- 白湯
などにシフトしていき、だんだんと夜に飲む量をコントロールできるようになりました。
そして、夜中にトイレに起きることも少なくなり、深い眠りを手に入れることに成功!
断酒から2年近く経つ現在は、朝から読書ができるようになるまで、脳がスッキリ回復しています。
お酒に長く依存していた人は、すぐに快適な睡眠を手に入れることは難しいかもしれません。
しかし、そこであきらめず、徐々に「お酒に代わる飲み物」の量をコントロールすれば、だんだんと快適な睡眠を得ることができます。
また、気持ちよく眠りにつくためには、
- 頭を使う読書
- 体を使う筋トレやランニング
- 部屋の中の断捨離
などをするのも効果的です。
なぜなら、何かに熱中することで、脳がほどよく疲れ、自動的に眠くなるからです。
二日酔いのない朝にプラスして、快適な睡眠を手に入れることができれば、1日を気持ちよく過ごせます。
気持ちのよい朝を迎えるために、焦らずゆっくり断酒・禁酒を継続していきましょう!
体重の減少
「お酒をやめると体重が減る」
これもよくいう変化ですが、わたしのように長い間お酒を飲み続けた人間は、なかなか体重が減りません。
なぜかと言うと、飲酒欲求を誤魔化すために食事やお菓子を食べ過ぎてしまうからです。
わたしの場合は、お酒をやめた途端、3食の食事とお菓子の量がアップしてしまいました。
そして、味覚も変わり、今まで好きでもなかった甘いものに興味がシフト。
特にハマってしまったのが、チョコレートです。
はじめのうちは、板チョコ1枚で満足できていましたが、お酒と同じように歯止めが効かなくなり、ついには特用チョコの袋が1日でなくなるほど、チョコに依存するようになってしまいました。
そのため、お酒をやめても体重がなかなか減りません。。
しかし、飲んでいた時より食べる量が増えても、体重がアップすることはありませんでした。
体重は変わらないのに、お酒を飲んでいた頃よりも体型は引き締まった感じがしています。
その理由はおそらく、お酒を飲んでいた時のトータル摂取カロリーが大きかったからでしょう。
よく焼酎やウィスキーはカロリーが少なく、太らないといいますが、あれは嘘。
お酒を飲むと肝臓はアルコールの分解を優先させます。
その結果、脂肪の分解が後回しにされ、脂肪が蓄積されやすくなります。
また「名医が教える飲酒の科学」という本の中でも
お酒に含まれるエタノールはれっきとしたエネルギー源。
少量の飲酒でも体重増加につながると言う研究結果が2020年9月に欧州国際肥満学会で報告された。
とあり、飲酒はダイエットの大敵だということが証明されています。
そのため、ダイエットが主目的であれば、お酒とは距離をおいたほうがよいでしょう。
少し話が逸れてしまいましたが、お酒をやめても体重が減らない人は、飲酒欲求を誤魔化すために食べるものを上手く調整すれば必ず痩せます。
わたしもチョコの食べ過ぎを反省し、お菓子を「おしゃぶり昆布」に変更したところ、断酒前より1.5kg体重が減りました。
まずは、お酒を飲まない生活に慣れ、それから間食で食べるお菓子を無害なものに置き換えてみるのがよいかもしれません。
上手く調整するのは難しいと思いますが、自分のペースでゆっくりコントロールしていきましょう。
精神の安定
お酒をやめると、アルコール漬けだった脳が解放されるため、精神が安定し、前向きな気分になることができます。
しかし、今まで大量に飲んでいた人間は、そこまで辿り着くのに時間がかかります。
わたしは約20年間、毎晩限界寸前まで飲んでいたせいもあり、お酒をやめてから約2週間はイライラしたり、落ち込みやすかったりで、離脱症状に苦労しました。
だんだんと楽にはなってきましたが、それでも3ヶ月くらいは夕方になると気分がザワザワし、落ち着かない日々を過ごしていました。
ようやく脳みそからアルコールの毒素が抜けていき、脳の回路が正常に戻ったような感じがしたのが、お酒をやめて1年が経った頃。
天気が良いとか、ちょっとしたことで感動できたり、人に寛容になれたり、物覚えがよくなったり、だんだんと性格がポジティブになっていきました。
長年、築きあげてきた性格は変わりませんが、周りと上手いこと折り合いをつけれるようになったのも嬉しい変化です。
これもお酒をやめてクリアな思考を手に入れたおかげだと思います。
またお酒をやめることで、自分の能力が劇的に向上するかと思いましたが、そんなことはありませんでした。
能力は今まで積み重ねてきた結果なので、ダラダラ過ごしてきた人間が、お酒をやめたからといってすぐに「できる人間」になれるわけありませんよね。
しかし、お酒をやめることで、時間に余裕が生まれ、その時間を自己成長のために使うことができます。
わたしの場合は、簿記3級の勉強を開始し、半年ほどで無事合格することができました。
またビジネス書や自己啓発書などを読み、仕事やプライベートでも生かすことができています。
はじめのうちはお酒をやめることで、気分的に落ち込んだり、イライラしやすくなりますが、断酒を継続することで、必ずポジティブな変化が現れるはずです。
ポジティブな変化を実感すると、断酒の素晴らしさがわかるので、効果が出るまで、粘り強く続けましょう!
【参考】断酒・禁酒のお助け本
お酒をやめたい!と思ったらまず読むべき一冊。
お酒に対する見方が変わるロングセラー本です。
アルコール依存症の専門医が書いた「お酒のない人生」をサポートしてくれる本です。
お酒のデメリットや、お酒をやめて起こるメリットを丁寧に解説してくれています。
具体的な「節酒・禁酒術」の解説もあり、お酒をやめたい人にぜひ読んでもらいたい一冊です。
酒ジャーナリストである著者が、各分野14の専門医に「アルコールが人間に与える影響」を取材し、まとめた1冊。
この本の趣旨は「健康的に酒を楽しみたい」というものですが、専門医からは「アルコールは体や脳に良いことは何もない」「すべての病気の根源になる」と言われ、著者が追い詰められてしまいます……
客観的な目線と科学的根拠をもとに「アルコールの基本からアルコールが人体に及ぼす害」についてが、分かりやすくまとまっているため、アルコールのリスクを確認できる本としておすすめです。
こちらの記事でも断酒関連のおすすめ本を紹介しています。
【断酒・禁酒のお助け本】お酒に負けない知識が学べるおすすめ本一覧
断酒を成功させるには、アルコールの正体を知ることです。
正しい知識を手に入れ、お酒に打ち勝ちましょう!
まとめ:断酒・禁酒のメリットは必ず実感できる
以上、「お酒をやめてもすぐに効果が出なかった体の変化3選」を紹介してきました。
一大決心をして、お酒をやめたのに望んでいた成果が出ないとモチベーションが下がりますよね。
しかし、焦らず断酒・禁酒を続けていけば、必ず心と体が喜ぶ効果が現れます。
特に時間、健康、お金についてのメリットは絶大で、あなたの人生をよりよく導いてくれるでしょう。
その効果を体験せずにやめてしまうのは、実にもったいないです。
断酒のメリットは以下の記事にまとめてありますので、よかったら参考にしてみてください。
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました!
【断酒・禁酒のメリット健康編】お酒をやめて体の機能を回復させよう
【断酒・禁酒のメリットお金編】断酒貯金で人生のゆとりを手に入れよう
【断酒・禁酒】1年間お酒をやめて気づいたメリット・デメリット