今回は秀麗富嶽十二景の一座である大月御前山(730m)を紹介します。
コースはJR中央線大月駅から菊花山を経由し、御前山から猿橋駅に下山するプチ縦走コースです。
通常タイムでも3時間半ほどの行程ですが、低山とは思えない登りごたえと、景色の良さを楽しめます。
この日は8時半に大月駅を出発し、11時半には下山できたので、アフターで日本三大奇矯の猿橋にも寄ってみました。
コースレポと共に情報をまとめてみましたので、中央線沿線登山に興味のある方の参考になれば嬉しいです。
大月御前山 基本データ
大月御前山は大月市が定めた秀麗富嶽十二景の十番山頂です。
私はてっきり富士山の眺めがいい12座を、富嶽十二景と呼ぶものだと思っていましたが、富士山が十二単を着ているように見えるから十二景と呼ぶそうです。
一番山頂から十二番山頂まであり、1つの山頂(山域)で2座あるものもあります。
ややこしいですが、現在20座認定されています。
その他の山は、大月市の秀麗富嶽十二景登山情報をご覧下さい。
標高 | 730m |
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所在地 | 山梨県大月 |
エリア | 前道志(秋川山稜) |
登山適期 | 3月から12月 |
登山口は、JR中央線大月駅から歩いて15分ほどです。
ちなみに登山口は菊花山を経由するコースが2つ、そのまま御前山へ向かうコースが1つあります。
初心者は無辺寺から菊花山を経て御前山へ向かうコースが良いでしょう。(今回のレポはこのコースです)
他のコースは荒れ気味のようです。(以前通った時も荒れていた記憶があります)
また、中央線沿線の駅をスタート・ゴールに設定すれば、いろんなコースアレンジができます。
例えば猿橋駅をスタートし、御前山、九鬼山(十番山頂)を経て禾生駅ゴールなど。
健脚の方には、上野原の御前山から倉岳山、九鬼山を経て大月の御前山までの前道志全山縦走もオススメですw
大月御前山 コースデータ
コースデータ詳細:【】内は通常コースタイム
- 大月駅(標高約360m)→【0:15】→菊花山登山口(無辺寺)(標高約380m)
- 菊花山登山口(無辺寺)→【0:50】菊花山(標高約643m)
- 菊花山→【1:00】→沢井沢ノ頭 (標高約750m)
- 沢井沢ノ頭 →【0:25】→御前山(標高約730m)
- 御前山→【0:20】→神楽山(標高約673m)
- 神楽山→【0:35】→神楽山登山口(標高約356m)
- 神楽山登山口→【0:10】→猿橋駅(標高約326m)
通常コースタイム:約3時間35分(休憩含まず)
大月御前山 コースレポート
今回はサクッと気楽な登山がしたかったので、JR中央線沿線で探すことに。
いくつか候補はありましたが、妻が日本三大奇矯の猿橋も見てみたいということで、大月駅から大月御前山を登り、その後に猿橋見学に行ってきました。(登山日は20/10/24)
まずは駅前のロータリーを国道20号にぶつかるまで南へ進みます。(途中にコンビニあり)
国道に着いたら、以下の信号を渡り右方向へ。
右へ曲がるとすぐに菊花山の案内がありますが、「階段を上がったコースは荒れている」との情報なので、今回はスルーします。
そのまま先へ進むと、無辺寺というお寺があり、菊花山への登山口標識があります。
ちなみにここから国道を数メートル進むと、富士山が見えるポイントがありました。
登山口を進むと大きな石碑が現れ、その右奥から本格的な登山道のはじまりです。
まずは菊花山(643m)を目指して、約300m登ります。
紅葉を期待していましたが、本調子にはまだまだの色づきでした😅
道中、開けた場所の左奥に、雲に隠れた富士山がちょこっとだけ頭を出していました。
雲がなければ雄大な富士山が見れたのに残念。。
登り進めると、はじめにスルーしたコースと合流します。
ここまでくれば菊花山まであと少し。
岩を越え、おだやかな登山道を進むと、
菊花山に到着!
目の前には岩殿山がみえ、その奥の山々の眺望も見事でした。
眼下には大月の町がジオラマのように広がります。
山頂からは百蔵山や扇山方面も見渡せ、この山だけでもかなり満足できました😃
景色を堪能したら、御前山へ出発。
山頂直下の岩を降りると、まもなく道が2手に分れますが、赤テープがあるのでそれに従い進みます。
あとは御前山と馬立山の縦走路に突き当たるまで道なりです。
このあたりは、木立に囲まれた静かな山歩きを楽しめます。
平坦な道が登り基調に変わったら、縦走路の分岐が近い証拠です。
分岐に到着したら、馬立山方面に5分ほど登った沢井沢ノ頭という小ピークを目指しました。
以前歩いた時、眺めが良かった記憶があったので寄ってみましたが、展望はありませんでした。。
少し休憩した後は、分岐まで戻り御前山へ向かいます。
大月駅からの「菊花山を通らないルート」と合流すれば、御前山まであと一息。
標識に従い、岩の上を登ると大月御前山に到着です。
南側の眺めが良く、道志山塊が一望できます。
しかし、肝心の富士山が雲に覆われ見えませんでした😭
せっかくの秀麗富嶽十二景なのに残念。。
ちなみに山頂はそこまで広くないですが、休憩できるスペースはあります。(南側は崖なので注意)
10分程のんびりしたら、猿橋駅を目指し下山開始。
途中、藪ぽっいところがありますが、踏み跡もちゃんとあり、数メートルで終わるので問題ありません。
また、猿橋駅へ降りる分岐の先に神楽山がありますが、ご覧の通り展望はまったくありません。。
分岐を30分ほど下っていくと、以下の場所に出ます。
このまま道なりに進むと猿橋駅へ到着です。
我々のペースでは無辺寺登山口からここまで約2時間半、駅からの時間を含めても3時間足らずの登山でしたが、山歩きとして充分に楽しめるコースでした!
この後は国道20号線を歩き、猿橋見学へと向かいます😄
日本三大奇矯 猿橋
日本三大奇橋の一つ猿橋はJR中央線猿橋駅から約20分ほど歩いた場所にあり、桂川渓谷上に架けられています。(他の2つは山口県の錦帯橋、徳島県のかずら橋だそうです)
現在の猿橋は1984年に江戸時代の橋を復元したもので、国から名勝指定されていてます。
橋からの眺めも想像より素晴らしく、訪れた甲斐がありました。
紅葉の時期の見頃は、11月中旬からのようです。(大月市のHPで2017.11.15の紅葉状況が見れます)
反対側には水路橋があります。(奥に見える赤い橋は、国道20号線の新猿橋)
八ツ沢発電所の施設として明治45年に建設され、こちらも重要文化財に指定されています。
コンクリートで出来たアーチ橋の中を勢いよく流れる水は大迫力です!
猿橋見物の後は、桂川のほとりでお昼休憩🍙🍜
帰りは電車の中でぐっすり眠り、夕方には帰宅できました。
下山後の観光も満喫でき、新しい登山スタイルを見つけた気がします😄
短めの山歩きでしたが、山の魅力が凝縮された山行でした。
猿橋へのアクセス
駐車場の情報は、大月市の猿橋周辺の駐車場と歩き方ガイドをご覧下さい。
猿橋駅からは徒歩で約20分、駅からバスも出ています。
登山便利グッズ
Buff(バフ)はあると便利な高機能ヘッドウェアです。汗を素早く吸収し、尚且つ速乾性や防臭機能もあります。デザイン性もよく、10通り以上のアレンジが可能です。
スノーピークの超軽量(178g)折りたたみ傘。収納サイズも22cmと小型で、ザックに入れておけば、突然の雨にも安心。
ジェットボイルフラッシュは、0.5リットルの水を約1分40秒で沸騰させます。コーヒー用のお湯も、カップラーメン用のお湯も、あっという間に沸騰します。日帰りでもテント泊登山でも重宝する優れ物です。
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地図情報
御前山登山口へのアクセス
マイカーアクセス
タイムズ 大月第5駐車場:7台
駐車後24時間 最大料金500円
18:00-08:00 最大料金300円
その他詳細はタイムズのHPをご覧下さい。
公共交通アクセス
菊花山 無辺寺登山口: JR中央本線大月駅から徒歩約10分(800m)
※無辺寺登山口手前にも登山口がありますが、無辺寺登山口へは国道を写真の場所まで歩きます。
温泉・お風呂
大月駅そばのつきの駅にはシャワールームがありますが、昨今の事情によりシャワールームの営業は停止しています。再開時期は未定なので気になる方は0554-56-9033まで問い合わせて下さい。(Google地図に出てきた電話番号をのせてます)
また、大月駅のシャワールーム併設カフェAMAYADORIは閉店しています。
まとめ
「大月御前山から日本三大奇矯の猿橋へ」は、いかがでしたでしょうか?
今回の山行の特徴を簡単にまとめると、こんな感じです。
・中央線沿線の駅からアクセスがよい
・サクッと登山からじっくり登山まで可能
・晴れていれば富士山の眺めがよい
遅く起きた朝や、午後から予定のある人など、短時間で山を楽しみたい人にオススメです。
駅to駅のサクッと登山もたまにはいいものですよ😃
他にも中央線沿線のコースをまとめてありますので、よかったらご覧下さい。
それでは、最後までご覧頂きありがとうございました!