今回は、埼玉県入間市・飯能市と東京都青梅市にまたがる加治丘陵を紹介します。
コースは西武池袋線仏子(ぶし)駅から桜山展望台を経て、JR八高線金子駅に下山するコースです。
空気が澄んだ季節の桜山展望台からは、都心のビル群、丹沢、富士山、奥多摩、奥秩父など、360度の大パノラマを満喫できます。
また、コース沿いにはムーミンの世界をモチーフにした「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」もあり、子供から大人まで一年を通して手軽に楽しめるコースです。
メインコースは舗装されているので、ゆっくりペースのジョギングにも適してます。
コースレポと共に情報をまとめてありますので、参考にしてもらえると嬉しいです!
加治丘陵 基本データ
加治丘陵は、埼玉県入間市・飯能市、東京都青梅市にまたがり、その地域の人々に愛される里山です。
うちの妻は入間市出身で、昔は裏山として遊んでいたようです。
奥武蔵の山地から突き出た形の丘陵であるため、都心からでも手軽に山の動植物と触れあえます。
植生として多いのはコナラとヒノキで、今回はコンコンと音を鳴らすキツツキも見かけました。
最高峰は阿須山(標高189m)ですが、展望はありません。
加治丘陵のメインコースはかつてはサイクリングコースだったため、アスファルト道です。(脇道は山道です)
ボランティアさんが山道の整備などを行ってるようで、全体的によく管理されていました。
他にもムーミンの世界をモチーフにした「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」や、木製遊具も設置された「山仕事の広場」など、子供が喜びそうなスポットもあります。
標高 | 桜山展望台(3階部分):約210m |
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所在地 | 埼玉県入間市・飯能市、東京都青梅市 |
登山適期 | 1月から12月 |
加治丘陵のシンボル的存在の桜山展望台は、標高189mの位置にあり、鉄筋コンクリートの3階建てです。(高さ約20m)
展望台は360度の見晴らしで、南は茶畑、東はスカイツリーやさいたま新都心、
西は丹沢山塊、富士山、北は奥多摩、奥秩父、奥武蔵、赤城、浅間山まで見通せます。
展望図があるので、山座同定も簡単です。
周囲にはトイレやベンチもあり、地元住民の気軽な行楽スポットとなっています。
加治丘陵コースデータ
コースデータ詳細:【】内は通常コースタイム
- 仏子駅(標高約78m)→【0:10】→桜山展望台分岐
- 桜山展望台分岐→【0:40】→公園分岐
- 公園分岐→【0:10】→あけぼの子どもの森公園(標高約83m)
- あけぼの子どもの森公園→【0:40】→桜山展望台(標高約190m)
- 桜山展望台→【0:15】→八幡神社(標高約150m)
- 八幡神社→【0:25】→金子神社(標高約158m)
- 金子神社→【0:40】→金子駅(標高約149m)
通常コースタイム:約3時間00分(休憩含まず)
コースレポート
仏子駅からトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園へ
この日は妻の実家への新年の挨拶ついでなので、山行計画は全て妻に任せてみました。(登山日は21/01/01)
スタートは西武池袋線の仏子(ぶし)駅からです。
登山口へは南口からのほうがアクセスが早いですが、北口には改札内にトイレとコインロッカー、改札出たすぐ横にはコンビニがあるので、北口からスタートしました。
コンビニの横を左方向へ進むと歩道橋があるので、渡って南口に向かいます。
南口へ着いたら、桜山展望台の案内があるのでそれに従い進みます。
信号のある交差点にぶつかったら、交差点を渡り標識の方向へ。
しばらく進むと、民家に以下のような標識が掲げてあるので、右へ曲がります。
その後は舗装路をジグザグに登り、山の中へ入っていきます。
基本は以下のような雑木林の中の舗装路ですが、
脇道に入ると、不整地の道も楽しめます。
自分が地元住民だったら、毎日のランニングに使いたいコースです。
「あけぼの子どもの森公園」への分岐は、舗装路からそれた脇道を進みます。
上記場所を曲がると公園への標識があり、
里山らしい山道が現れます。
急な150段の階段を降りると、
ムーミンの世界をモチーフにしたあけぼの子どもの森公園に到着します。
この日は休園日だったらしく、園内のカフェや施設はお休みでした。
ほぼ貸切りの園内をグルッとして、降りてきた階段へ戻ります。
ここには、これでもか!っというくらい警告がありますが、よく整備されているので丁寧に登れば問題のない階段でした。(山慣れていない家族向けの警告だと思います)
桜山展望台から金子駅へ
公園から約50mほど階段を登って、メインコースに戻り展望台方面へ。
左手にあずま屋が見えたら、赤矢印の方向へ進みます。
脇に入ると、落ち葉がフカフカの歩きやすい道が待っています。
この日はここで、コンコン木を突いてるキツツキを見れました🐦
この道を一登りすると桜山展望台に到着です。
ここにはトイレと水飲み場があります。
3階まで登ると、四方に開けた立派な展望台があり、そこからの眺めは見事でした。
西側は丹沢の大山から富士山、奥多摩の大岳まで見渡せます。
北側は手前に飯能駅周辺の低山や、雲取や武甲山方面までよく見え、遠くには赤城山なども確認できました。
そして南側は茶どころ入間を象徴する茶畑と、その奥に都心のビル群まで広範囲に見通せます!
こんな気軽に大パノラマを堪能出来るなんて、正月早々ラッキーでした😁
下山は西方向に進み、愛宕神社の横を下ります。(今年の初詣はここ)
5分ほど下ると、一般道に出るので左方向へ進みます。
そのまま道なりに進むと少し大きめの道路(よもぎ新道)があり、バス通りに出るにはそこを左へ曲がります。
今回、妻が考えたコースはその先の八幡神社と金子神社を通るコースなので、そのまま直進しました。
しばらく進むと豚舎があり、その先が八幡神社です。
地域の小さな神社ながら風格があるいい神社でした。
次の金子神社までは八幡神社から北に行くコース(赤丸)もあったようですが、我々は青丸のコースから入りました。
出典:入間市公式加治丘陵マップ
ここからもう一度、里山に入ります。
2箇所の分岐があり、標識に従って歩くと15分ほどで金子神社に到着。
ここも静かで落ち着く、雰囲気のいい神社でした。
神社の前は写真のような分岐があります。
バス通りへの正規コースは左の舗装路ですが、我々は赤矢印のコースへ向かいました。
しばらく進むと広場があり、少し荒れた道を下ると、
金比羅神社の裏手へ出ます。
さらに下ると白髭神社へ。
そのまま直進するとバス通りに出ます。
右に曲がり、「金子駅入り口の標識」まで歩き、そこから標識に従って歩くと金子駅へ到着します。
約3時間のサクッと登山でしたが、細かな起伏と変化に富んだコースで、思いのほか楽しめました。
なかでも桜山展望台からの山岳展望は見事です。
大した苦労もなく綺麗な景色を堪能できるので、お得感がありオススメですよ😃
登山便利グッズ
Buff(バフ)はあると便利な高機能ヘッドウェアです。汗を素早く吸収し、尚且つ速乾性や防臭機能もあります。デザイン性もよく、10通り以上のアレンジが可能です。
スノーピークの超軽量(178g)折りたたみ傘。収納サイズも22cmと小型で、ザックに入れておけば、突然の雨にも安心。
ジェットボイルフラッシュは、0.5リットルの水を約1分40秒で沸騰させます。コーヒー用のお湯も、カップラーメン用のお湯も、あっという間に沸騰します。日帰りでもテント泊登山でも重宝する優れ物です。
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地図情報
入間市公式HP:加治丘陵マップ
加治丘陵へのアクセス
公共交通アクセス
桜山展望台登山口: 西武池袋線仏子駅から徒歩で約10分。
登山口へアプローチはコースデータをご覧下さい。
※今回の記事は仏子駅からのコースですが、他にも元加治駅およびJR八高線の金子駅のコースもあります。
詳しくは入間市公式HPにある加治丘陵マップをご覧ください。
マイカーアクセス
阿須(あず)運動公園:約80台
【利用時間】4~10月 6:00~20:00 / 11~3月 7:00~18:00
【料金】無料
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園:市民体育館/市民球場/ホッケー場と共用で約250台。
【休園日】月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌平日)、年末年始 (12月28日~1月4日)
【開園時間】
〈平日〉9:00~17:00※曜日、季節によって変動
〈土曜日・日曜日、祝日〉9:00~21:00 (日没~午後9時ライトアップ実施)
【駐車場閉門時刻】
〈体育館前駐車場〉21:15
〈河川側第2駐車場〉4月~10月 20:00 /11月~3月 18:00
温泉・お風呂
アクアリゾート いるまの湯:(スーパー銭湯)
【料金】450円
【営業時間】10:00〜24:00(最終受付:23:30)
【定休日】年中無休(年数回メンテナンス休みあり)
宮沢湖温泉 喜楽里別邸:(スーパー銭湯)
【料金】シンプルコース:平日1,030円 休日1,050円
【営業時間】9:00〜24:00(最終受付:23:00)
【定休日】年中無休(年数回メンテナンス休みあり)
まとめ
「加治丘陵と大パノラマの桜山展望台」は、いかがでしたでしょうか?
加治丘陵はほとんどの道が舗装されており、標識もしっかりあります。
親子での登山や、リハビリ登山などに丁度いい山だと思いました。
加治丘陵のポイントをまとめると、
・桜台展望台は360度の大展望
・1年中楽しめサブコースが豊富
・都心から40㎞圏内とアクセスが手頃
と、こんな感じですかね。
特に桜山展望台からの眺めは、空気が澄んだ冬の時期におススメなので、ぜひ訪れてみてください。
この記事が楽しい山歩きの参考になれば嬉しいです。
それでは、最後までご覧頂きありがとうございました!